このページの所要時間: 約 1分10秒
フィリピン下院議員は、政府のコロナウイルスのワクチン接種プログラムを後押しするため、ワクチンを完全に接種したフィリピン人家庭に1回限り15,000フィリピンペソ(約34,000円)の現金給付を行う措置を推し進める法案「Ayuda sa Bakuna」を提出した。
この法案を提出した議員は、この法案はパンデミックにおけるフィリピン人の苦しみを軽減するだけでなく、科学的根拠に基づくワクチン接種を奨励し、集団免疫の達成を加速させることによって、問題を解決するものであると述べた。
また、この議員は「ワクチンは命を救うものです。フィリピンの強力なワクチン接種推進は、すでにそれを示しています。私たちの『Ayuda sa Bakuna』プログラムは、フィリピン国民の『bayanihan(バヤニハン)』と『damayan(ダマヤン)』の価値観を反映したものです。新型コロナウイルスを打ち負かし、このウイルスから普通の生活を取り戻すためには、私たちはお互いに助け合う必要があります。誰も取り残されないようにする必要があるのです」との旨を語っている。
『bayanihan(バヤニハン)』とは、フィリピンにおける伝統的相互扶助慣行のことであり、困ったことがある時には地域住民の皆で助け合うという意味である。『damayan(ダマヤン)』は、お互い様という意味である。