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日本の総合商社である丸紅株式会社は、フィリピン共和国の大手建設会社DMCIと共同で2019年にフィリピン運輸省より受注したマニラLRT2号線の東延伸案件が、2021年7月5日に運行を開始したことを発表した。
このプロジェクトは、2000年に丸紅が車両、軌道を含む鉄道システムパッケージを受注し2004年に完工したマニラ首都圏を東西に走る高架鉄道を延伸するものであり、日本政府の円借款432億円が供与されている「首都圏大量旅客輸送システム拡張事業」の一環として実施された。
延伸された区間はパシッグ、マリキナ、カインタ、アンティポロの4都市にまたがっており、アンティポロからマニラまでの移動時間が3時間から40分に短縮される。マニラ首都圏中心部とのアクセスが改善するだけでなく、マニラ首都圏で深刻化する交通渋滞や大気汚染の低減に寄与するものとなる。
なの、丸紅は、フィリピンにおいてフィリピン国鉄の軌道改修案件、マニラLRT 1号線増強案件、マニラLRT 2号線建設案件など、25年以上に亘る鉄道システム建設・納入の豊富な実績を有し、質の高い鉄道システム輸出に取り組んでいる。