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在フィリピン日本大使館は、ASEAN+3緊急米備蓄・日本拠出米がフィリピン政府に引き渡されることに伴い、記念式典が開催されたことを発表した。
今回の記念式典は、ASEAN+3緊急米備蓄(APTERR)の枠組みで日本から拠出した560トンの米が放出されるため、マニラ市内国家食糧庁(NFA)オフィスで9月16日に開催された。この式典には、日本側からは大使館の書記官が農林水産省の天羽政策統括官が出席し、フィリピン側からはダンサル比国家食糧庁長官とシンファリーAPTERR事務局長などの約70名が出席した。今回の放出された米は、台風11号(イネン)と台風12号(ジェニー)の被災者に配布される予定である。
今回の食料支援を行ったAPTERRは、アセアン10カ国と日本・中国・韓国の東アジア地域における食料安全保障の強化と貧困の撲滅を目的とし、大規模災害等の緊急事態に備えるための米の備蓄制度である。日本政府は、このAPTERRの枠組みに積極的に協力しており、2018年にはマラウィ周辺の避難者支援として225トンの米を日本から拠出している。今後も日本政府は、東アジア地域の食料安全保障強化と貧困撲滅に貢献するため、この枠組みに基づく協力も進めていく方針である。