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在フィリピン日本大使館は、フィリピンの医療センターに対して移動診療車を供与する整備が完了したことに伴い、引渡し式典を開催したことを発表した。
フィリピンのミンダナオ島のサンボアンガ・デル・スール州サンボアンガ市では、多くの人々が医療サービスへのアクセスのない農村地域に住んでいる。この地域に住んでいる人々は病院までの道のりが遠く、また医療費を払う経済的余裕のない家庭では、病気にかかっても適切な処置を受けずに重症化してしまう状況が発生していた。そのため日本政府は、これらの問題を解決するための支援を実施することを決定した。
この支援は、草の根・人間の安全保障無償資金協力「サンボアンガ市医療センターに対する移動診療車整備計画」として実施された。この支援では、92,857米ドル(約千万円)を供与し、移動診療車1台を整備した。開催された式典には、日本側からは大使館から経済公使と二等書記官、ダバオ総領事館から総領事が出席した。フィリピン側からは保健省サンボアンガ地域事務所副所長とサンボアンガ市地域医療センター長などの関係者が参加した。