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フィリピンでは厳格なエボラウイルス対策を実施している事もあり、現状では国内でエボラウイルス感染者は発生していない。この状況のなか、エボラウイルス対するに関するサミットがマニラのクラウンプラザホテルで10月10日に開催された。このサミットでフィリピン保健省のエンリケ・オナ(Enrique Ona)長官は、政府のエボラウイルス対策は厳格に行われているため、市民は必要以上に不安にならずに生活して欲しいとの説明を行った。
このサミットにおける長官の発表によると、現状でのエボラウイルス対策は、エボラウイルスが広がっている地域からフィリピンに入国する者は、例外無く空港で検疫担当者のチェックを受けている。万が一感染者が発生しても、熱帯医学研究所、サンラザロ病院、メトロマニラ病院などの複数の医療機関で治療を行うための受け入れ態勢が構築されており、感染を広げることは無く治療が行える状況である。政府は国内外の医療機関との協力でエボラの状況を監視しており、状況に変化があった場合でも即時対応が出来る状況である。
フィリピンでは、アフリカで労働する人やアフリカに派遣される国連平和維持要員などが多いため、エボラウイルス感染者が入国する可能性が高いことからも厳格な対策を行っており、現状ではこの対策は成功している。