ミャンマー鉱山の中国開発事業でデモ、自国民と中国のどちらを優先か

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ミャンマー中部に位置するザガイン地方のモンユワ地区で中国企業が開発を進めるレパダウン銅山(Letpadaung Copper Mine)の開発において、この開発に対する十分な補償が行われない事や、多大な環境への悪影響を与える恐れが強いことへの抗議として、200人以上の住民などが参加したデモが発生している。

現地で活動しているNGO団体にデモの状況を確認したところ、デモに参加した人々からは「今までは国軍が政権を握っていたために、理不尽な開発が進められていた場合にも黙っていた。しかしながら、公平・公正をうたうスー・チー氏が率いる新政権が成立したために、私達は抗議の声をあげることにした。」「中国企業からは十分な補償を提示されていない。中国企業は誠実な対応してくれていない。」「中国企業は正当な価格での土地買収を行おうとしていない。私達の都合を完璧に無視している。」などの声が挙がっている。

しかしながら、このデモ参加者にたいしてミャンマー警察が取り押さえようとする場面もあり、デモ参加者達からは「何故、ミャンマー政府は私達の事を取り押さえようとするのか?自国民よりも中国企業の方が大事なのか?」「スー・チー氏は以前の国軍と同じことをするのか?スー・チー氏が選挙前の演説で言っていた言葉はなんだったのか?」と抗議の声も一部から挙がっている。

ミャンマーの実質的な最高責任者であるスー・チー氏は、4月初旬に中国の王毅外相と会談を実施しており、大規模な経済協力を行う事に合意していた。スー・チー氏は親中派とみられているだけに、今回のデモに対しての自国民を優先するか中国企業を優先するかの判断に注目が集まっている。

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