原油安によりマレーシアは2016年度予算を見直し

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マレーシアのナジブ・ラザク首相は、2016年度の原油輸出高が減少する見込みであることを理由として、確定していた予算案の修正を実施することと、関連する財政政策委員会を開催することを発表した。

マレーシア政府の2016年度の予算作成の際には、原油価格を1バレル50ドル程度として見積もっていたが、原油価格の下落は現在も続いており、現在では32ドルを割っている。今後も原油価格が下落し2016年度中に原油価格が回復しない恐れもあるため、マレーシア政府の歳入が見込みよりも大幅に下落する可能性が指摘されていた。また、マレーシアでは、この歳入減を補うだけの国内産業の成長も現時点では見込めておらず、新たに導入した消費税などの影響により国内経済も低調であるため、やむを得なく予算案を修正することとなった。

開催される財政政策委員会では、中銀や関係省庁からの大臣や政策責任者が参加し、歳入の再計算および歳出の見直しが行われる。また、ペトロナスなどの国営企業からの利益還元方法などについても話し合われる。ペトロナスでは豊富な資金を蓄えているため、このペトロナスから政府へ協力する方法などに関しても検討される見込みである。

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