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ラオスは2016年にASEAN議長国となり、ASEAN経済共同体(AEC)が設立された後の初めての議長国となる。そのため、例年の議長国よりも他国との調整が発生することに加えて、アセアン以外の国ともアセアンを代表しての会議および調整が発生する。しかしながら、ラオスの英語力は他国と比べた場合にはまだ低い水準であるため、AECの運営を円滑にするためにも、アメリカ政府はラオス政府に英語研修を提供することを発表した。
この英語研修は、アメリカ政府とブルネイ政府の間で実施されている(Brunei-U.S. English-Language Enrichment Programme for ASEAN)をラオスにも拡大させた形での実施となる。ブルネイも国用語が英語でないことから、以前からアメリカからの支援を受けてAEC設立に向けての英語研修を実施していた。
今回の英語研修では、ラオス政府の職員(防衛・リエゾン関係)の150人から200人を対象に10ヶ月間のスケジュールで実施される予定である。ラオス政府は今までにも外務省の職員などには英語研修を実施していたが、今後は外務省以外の職員に対してもこの様な英語研修を実施していく方針である。
以前のニュース(AEC(ASEAN経済共同体)に備えて英語教育を進めるアセアン各国)でも報じているが、アセアン各国はAEC設立に備えて英語学習を積極的に進めている。日本では英語学習のビジネスは堅実に成長しているが、アセアンにおいても今後は英語学習のビジネスが発展していきそうである。