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日本の経済産業省の外局である特許庁は、日本で審査し取得した特許をカンボジアで出願する場合には、実質的には審査なしで早期に特許を取得する事が可能になったと発表した。
日本の特許庁では、日本企業のアセアン地域への進出をサポートするために、日本企業が進出した先で適切な知的財産の保護が行われるように、各国における知的財産制度の整備・強化を支援している。カンボジアでは経済発展が加速しているが、知的財産保護の仕組みが構築されていない状況であった。そのため、カンボジアで出願された300件以上の特許出願のほぼ全てが未着手状態となっており、日本企業からも早急の対応を望む声が挙がっていた。そのため、日本の特許庁ではカンボジア工業手工芸省と協議を行い、「特許の付与円滑化に関する協力(CPG:Cooperation for facilitating Patent Grant)」に両者が合意する事となった。
この合意により、日本国で審査を経て特許を取得したものに関しては、出願人からの申請が行われればカンボジアにおいても同様に特許を取得する事が可能となり、日本で取得した特許をカンボジアにおいても早期に取得する事が可能となった。この仕組みは今年の7月から実施される予定である。なお、今回の合意では特許のみを対象としているが、特許庁では商標などに関しても同様の制度を広めていく方針である。
アセアン10カ国情報










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