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カンボジアのフン・セン首相(Samdech Hun Sen)は、世界遺産のアンコールワットにおける交通渋滞を解消させる事などを目的として、主要道路における車両の進入を禁止することを発表した。
カンボジアでは観光産業が国にとっての重要な産業であり、アンコール遺跡群などが存在するシェムリアップに訪れた観光客は、昨年には約200万人を超えていた。この観光客を対象とした店も多数存在しており、カンボジア政府では更なる観光産業の発展を促進させるために様々なプロモーション活動を実施しており、訪れる観光客は堅実に増加していた。しかしながら、増加する観光客を支えるだけの交通インフラなどが十分に整備されておらず、交通渋滞も悪化の一途を辿り、交通事故なども多発していたために、遺跡群の老朽化を加速させていた。そのため、車両の進入禁止を実施することとなった。
今回の規制で対象となる区画は、アンコールワット正面の道路300mとなるが、今後も状況によっては変更していく予定。自動車は禁止となるが、自転車は許可されている。また、新たな駐車場などを整備し、増加する交通トラフィックへの対応を図っていく。