中国は南シナ海問題でブルネイを取り込みへ

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画像提供:中国外務省
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中国外務省は、中国の王毅外務大臣とブルネイのリム・ジョクセン首相府大臣兼第二外務貿易大臣が14日に会談を実施した事を発表した。

王毅外相は会談で、中国政府とブルネイ政府は25年にもわたる友好関係を構築しており、今後もこの関係は更に発展していくであろうと述べた。中国政府はブルネイ政府を信頼出来るパートナーとして見ており、今後も両国は国交を深めていくべきであると述べた。また、ブルネイ政府が掲げている国家長期開発計画「ビジョン2035」を、中国政府は全面的に支援していく用意がある事が伝えられた。

会談では南シナ海問題にも触れられており、中国政府はブルネイ政府が中国政府を批判せずに客観的かつ公平な見方を行う姿勢を非常に高く評価しており、この姿勢が南シナ海の平和と安全を維持するうえで必要となるものであると述べた。

両国はエネルギー・教育・インフラ整備などにおける協力を進めていく事で合意した。今後はASEAN関連会議や東アジア首脳会議においても共同で対応していく事にも合意した。

従来のブルネイ政府は、南シナ海問題においては立場を明言することなく、国際法に従うべきと述べ、中国を擁護する事も批判する事もなかった。しかしながら産油国であるブルネイでは、世界的に原油価格が下落しているために自国産業の成長が落ち込み、近年では経済的な面から中国政府との関係を深めている。アセアン加盟国のうちで親中派はカンボジアとラオスであったが、ブルネイもこの輪に加わる可能性が出てきている状況である。

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