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中国外務省は、日本政府がベトナムとフィリピンへ潜水艦と護衛艦を平和的な目的で寄港させる計画があることに対して、過去の第2次世界大戦の例を持ち出すとともに、この計画を激しく批判する見解を明らかにした。
一部の報道によると、日本の海上自衛隊では、4月頃を目途としてフィリピンのスービック湾とベトナムのカムラン港に潜水艦と護衛艦を寄港させることを予定していると報じられていた。この寄港は、練習用の潜水艦を使用し、熟練度がまだ低い自衛官の技能向上を図り、海外関係者との親善を図ることなどを目的とした平和的な寄港となるが、中国政府は異なる見解を示すこととなった。
3月7日に中国外務省で実施された定例記者会見において外務省の洪磊報道官は、「日本政府の潜水艦と護衛艦がフィリピンのスービック湾とベトナムのカムラン湾に寄港する予定があることは、中国政府としては激しく警戒しなくてはならないと考えている。この行為は、南シナ海における中国政府の主権を侵害し、平和と安全を損なう事に繋がるためである。日本政府は、過去の第2次世界大戦において中国政府の領域であった南シナ海の島々を不法に占領したという事実があるため、私達中国政府は強く懸念を表明する。」との見解を述べた。