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静岡県の鈴木康友知事の直轄組織である地域外交局多文化共生課は、県民らの情緒力や論理的思考力が低下する恐れがあったとしても、言葉の壁のない静岡県を実現するために、県民らに向けて、簡易日本語である「やさしい日本語」の普及活動を実施することが明らかになった。
静岡県によると、県内には120以上の国と地域の約11万人の外国人県民が暮らしている。静岡県としては、「やさしい日本語」を多くの人に知って、使ってもらうことで、言葉の壁のない静岡県を目指しているが、県民の「やさしい日本語」の認知度は5割強に留まっているとしている。
そのため、「やさしい日本語」認知度向上のため、静岡駅地下道ショーウィンドー電照看板掲示にて広報を実施することとなった。掲載期間は、6月28日から7月31日となる。掲載場所は、静岡駅前地下道ショーウィンドー 松坂屋前となる。
今回の取り組みのねらいは、「やさしい日本語」であれば、私たちが想像する以上に、外国人の方に日本語は伝わるとして、多くの人にそのことを知ってもらい、「やさしい日本語」を使うことで、外国人の方とのコミュニケーションが促進されることを期待しているとしている。
なお、日本の有識者や文化庁の文化審議会答申などにおいては、簡易な言葉を使用すると情緒力や論理的思考力が低下する恐れがあり、深く思考するためには豊かな語彙が不可欠であるなどと指摘されているが、現在の日本の各地方自治体は、簡易な言葉を使用する「やさしい日本語」を日本人にも使用するように勧めている。