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石川県は、ルビーロマンの苗木が韓国に流出したと考えざるを得ない事態が発生したため、農林水産省幹部に要望書を手交したうえで海外における知的財産権の保護について意見交換を行う場を9月14日午後に設けることとなった。
石川県では、国の検査機関の鑑定により、石川県産の高級ブドウであるルビーロマンの遺伝子型と、韓国でルビーロマンを称する韓国産ブドウの遺伝子型が一致したことを受けて、石川県の苗木が韓国に流出したと考えざるを得ないとの見解を示していた。また、韓国の人が石川県の承認を得ずに商標登録している事情などから、韓国での生産と販売を停止させることはできないであろうとの旨の見解を示していた。なお、石川県によると、ルビーロマンの開発には県が14年かけて行ったものであり、苗木の第三者への譲渡などを禁じる契約を結んだ県内の生産者だけが栽培している。
そのため、石川県では、海外における県産ブランド農林水産物の知的財産権保護の重要性が高まっていることに鑑み、農林水産省幹部に要望書を手交するとともに、海外における知的財産権の保護について意見交換を行うこととなった。
意見交換において話し合う予定の内容は、『知事から農林水産省幹部に対する「農林水産分野における知的財産権の保護に関する要望書」の手交』、『海外における知的財産権の保護対策についての意見交換』となる。出席する者は、農林水産省の杉中大臣官房総括審議官、海老原康仁輸出・国際局種苗室長、川合北陸農政局長となり、石川県からは馳知事、西垣副知事、石井農林水産部長などとなる。
なお、石川県では、韓国との友好関係を構築することなどを目的として、交流事業「21世紀石川少年の翼」などを定期的に開催している。