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日本の農林水産省とASEAN事務局は共同で「ASEAN諸国の大学と連携した人材育成プロジェクト」の開始を記念したイベントを、インドネシアのジャカルタで1月14日に開催した。このプロジェクトは、2013年12月の日本・アセアンの特別首脳会議で採択された、生産から消費に至るフードバリューチェーンに関する官民連携の協力を促進する取組の1つである。
この記念イベントには、日本の相星孝一ASEAN大使とインドネシア・ボゴール農業大学のアナス・ファウジ副学長などのASEAN各国の常駐代表や教育・企業関係者などの幅広い分野から約200名が参加した。
日本の相星孝一大使は冒頭あいさつにおいて、アセアンの食品産業の付加価値を向上させる人材育成には日本のこのプロジェクトが寄与出来ると考えており、日本側にとっても質の高い人材を活用出来る事はメリットになるため、このプロジェクトは双方にとって有益となることを期待していると述べた。
日本の農林水産省の食料産業局次長は「フードバリューチェーン及び食産業における日・ASEAN協力」の特別講演を実施した。このプロジェクトの共産団体である「ASEAN食産業人材育成協会」などからもプレゼンテーションが実施され、活発な質疑応答も行われた。
このプロジェクトは3年にわたり実施される予定で、アセアン各国の大学に講座を設置し、日本企業との連携を通じ、各国の学生に先進的かつ実践的な食関連の講義を提供していく予定である。具体的には今年の4月からインドネシアのボゴール農業大学において本プロジェクトによる寄附講座が開始される予定である。また、タイやマレーシアなどのアセアン地域の大学でも同様の取組が行われる予定である。