令和2年度『国際化市民フォーラムin TOKYO』が、「コロナ禍における外国人支援及び国際交流・貢献の現状と課題」をテーマとして、令和3年2月13日に開催される。
東京都国際交流委員会によると、都内の外国人登録者数は約54万人で全体の約3.9%を占めており、経済のグローバル化、少子高齢化が進展する中で、在住外国人の増加と定住化の傾向は今後ますます進んでいくと考えられるとしている。
このような状況において、在住外国人を取り巻く課題や問題点、国際協力の在り方などについて、国際理解を促進し問題解決への認識を深める機会を設けることなどを目的として、『国際化市民フォーラムin TOKYO』が開催されることとなった。このフォーラムでは、「コロナ禍の中で見えてきた外国人を取り巻く状況と課題」と「『なぜ』、『いま』国際協力が必要なのか-ウィズコロナ時代の国際協力の在り方を考える-」が行われる。
「コロナ禍の中で見えてきた外国人を取り巻く状況と課題」では、日本で生活する外国人が増加している中で発生したコロナウィルス感染症は、当然ながら外国人の生活にも大きく影を落としており、政策として外国人相談の充実や日本語学習支援の強化が図られようとしているが、今般のコロナ禍の中で外国人が何に困り、それに対してどうしたか、相談を受ける中で見えてきた外国人の状況を報告するとともに、コミュニケーション手段としてのやさしい日本語についても考え、課題解決に向けてどうしたら良いか、その道筋を探っていくものとなる。
「『なぜ』、『いま』国際協力が必要なのか-ウィズコロナ時代の国際協力の在り方を考える-」では、COVID-19は国際協力や国際交流の団体に、従来の「なぜ」に加え「いま」という問題を与え、危機的状況下の「いま」、リスクを背負ってまで行う必要があるのか?「いまできる」「いまだからこそできる」活動を模索し、以下の新たな挑戦をする人々がおり、コロナ禍で各国との共生・国際協力について市民と考える機会となる。
・コロナ禍により帰国した海外協力隊員が、嬬恋のキャベツ収穫を支える実習生と農家を繋いだ活動
・甘楽町に多いベトナム実習生と住民の憩いの場である古民家カフェでの活動
・フィリピンにおける新型コロナの影響と、渡航制限下での遠隔による活動の継続方法や新しい活動内容
・感染拡大や日本国内で生じる諸問題を理解しつつも、海外での国際協力活動を中断させずに継続してきた意味や、体制・手法及び課題