中国の王毅国務委員外交部長は、福田康夫元首相と会談を行い、日本と中国間における文化交流などを図ることを目的としている日本アジア共同体文化協力機構の運営開始に祝辞を述べた。
中国外務省の発表によると、王国務委員は、福田康夫氏の一般財団法人の日本アジア共同体文化協力機構の運営開始に祝辞を述べ、この機構が日中の人と人との交流を促進し、日中関係の改善に積極的に貢献することになるとの旨の信念を表明した。また、近年では中日関係は再び軌道に乗り、発展を続けており、相互に感謝し、維持する価値があり、新たな状況下で中国は日本と協力して、四つの政治文書の精神と四大原則合意の堅持に基づき、両国首脳間の重要な合意を実行し、相互信頼を高め、新時代の要求に沿った中日関係の構築を推進することを喜んでおり、中国と日本はアジア太平洋地域における地域協力の問題についてのコミュニケーションと調整をさらに強化し、地域の繁栄と活性化のために協力していくことができるとしている。
福田氏からは、中国は近年では驚異的な発展を遂げており、疾病の予防と制御において、率先して大きな成果を上げているとの旨が述べられた。また、日本と中国は共に影響力のある国であり、安定した日中関係を発展させ、日中交流・協力を深めることは、地域や国際社会にとって大きな意義があり、近い将来は日本と中国は経済・文化などの分野でオンライン上での民間交流を数多く行うことになるが、私とアジア共同体文化交流事業団は、日中両国民の友好促進のために積極的な役割を果たす準備ができているとの旨を述べている。
『一般財団法人 日本アジア共同体文化協力機構』が行う事業は「日本とアジアとの文化交流事業の実施及び支援」「日本とアジアとの文化交流に関する情報の集積及び発信」「その他、当法人の目的を達成するために必要な事業」となり、まずは中国との文化交流を手始めにステップアップを計るとしている。代表理事である福田康夫元首相は、「変化の激しい世界の中で多様化するアジア地域の安定と発展のために必要とすることは、各国間の相互理解を進めることであり、国民同士が理解し合うことです。そのために文化交流は有力な手段で、今般、文化交流を円滑に進めるための環境づくりを行い、交流を促進することを目的として当財団を設立しました。当面、趣旨に賛同する中国との間で活動を開始しますが、追って、韓国をはじめアジア諸国に拡大してまいりたいと考えております。ご協力を賜れば幸甚です」との旨の見解を示している。