狭山池が水遺産賞を受賞、印から中国・韓国経由で伝来「ため池文化」

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画像:第22回国際水圏環境工学会アジア・太平洋地域部会のHPより
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第22回国際水圏環境工学会アジア・太平洋地域部会(IAHR-APD)が9月15日に開催され、大阪狭山市の狭山池が「国際水圏環境工学会アジア・太平洋地域部会 水遺産賞」を日本で初めて受賞した。

「国際水圏環境工学会アジア・太平洋地域部会 水遺産賞」は、伝統的な水利施設などの河川構造物の調査・研究を世界的に行っている国際水圏環境工学会のアジア・太平洋地域部会により、恒久的かつ国際的に重要と認められる施設に対して授与するため2016年に創設されたものである。今回は、大阪狭山市の狭山池がこの賞を受賞することとなった。

狭山池が受賞した理由は『インド・スリランカから中国・韓国経由で仏教とともに伝来した「ため池文化」の帰着点としての文化的価値』『ため池の水を取水する「東樋・中樋・西樋」などの築造当時の施設の技術の先駆性』『親池(狭山池)から子池、孫池に水を分配する「連珠式」導水システム』について評価されたためである。

なお、今年は国際会議の開催国である日本から、大阪狭山市の狭山池以外にも、金沢市の辰巳用水、北海道の石狩川流域の治水・利水施設群も水遺産賞に選ばれている。

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