造船・舶用工業分野で初となる特定技能1号試験をフィリピンで実施

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日本の国土交通省は、造船・舶用工業分野で初となる特定技能1号試験をフィリピンにおいて実施することを発表した。

日本政府では、国内の深刻な人手不足に対応するため、一定の専門性・技能を有し即戦力となる外国人材を幅広く受け入れる制度「特定技能制度」を今年の4月から開始している。この制度のもとでは、造船・舶用工業分野において「溶接」「塗装」「鉄工」「仕上げ」「機械加工」「電気機器組立て」の6つの業務区分での外国人材の受入れが可能となっており、造船・舶用工業にとって人材確保のための有益な制度として活用が見込まれている。

そのため、造船・舶用工業分野で初となる特定技能1号試験(溶接)が11月28日にフィリピンで開催されることとなった。この造船・舶用工業分野特定技能1号試験は、日本の造船・舶用工業分野で特定技能1号の在留資格で就労を希望する外国人に対して、技能の水準を評価する試験となる。定員は20人となり、受験資格は試験日に年齢が17歳以上となっていることが必要となる。

試験で使用される言語は日本語となり、学科試験と実技試験が行われる。学科試験は、真偽選択法(〇×式)が30問となり試験時間は60分となる。出題範囲は、安全衛生一般、溶接に関する知識・技能となり、合格基準は60%以上正答となる。実技試験は、板厚9mmの板材(普通鋼)に対して下向きの突合せ溶接(片面溶接裏当てあり)を手溶接にて行う。合格基準は、溶接された板材に対して外観試験及び曲げ試験を行い、外観試験と曲げ試験を満足することを合格の基準とする。

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