愛知県は県内在住の26万人を超える外国人県民の子育てを支援

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愛知県は、県内に在住する26万人を超える外国人県民の子育てを支援する取り組みの一つとして、「多文化子育てサロン」を県内3か所で実施することを発表した。

愛知県には、全国で2番目に多い26万人を超える外国人県民が暮らしており、この人たちの永住化が進む中で、県内で子どもを産み育てる外国人県民も増加している。一方で、日本という異国での出産・子育ては、言語や文化の違いを背景に戸惑いを生み、孤独や不安を抱えてしまうことがあり、日本社会で暮らす外国人にとっては特に子どもの母語と日本語をどのように育んでいくかという課題にも直面している。そのため愛知県では、この様な課題に対応するために、昨年度から「多文化子育てサロン」事業を実施しており、今年度も、県内の豊橋市・江南市・知立市の3か所で委託実施されることとなった。

豊橋市・江南市・知立市の3か所で実施される「多文化子育てサロン」は、2019年9月から2020年2月までにそれぞれの地域で7回程度ずつ開催する。対象は、日本人と外国人の親子となり、各会場10組程度となる。なお、第2回目以降に開催されるサロンを実施する団体は、初回に業務委託を担当した団体から変更される可能性がある。

豊橋市では、特定非営利活動法人フロンティアとよはしが事業の実施団体となる。開催される場所は、豊橋市保健センター(ほいっぷ)2階フィットネスル-ムとなる。内容は「ベビーマッサージ講座」となり、童謡の替え歌を歌いながら、赤ちゃんの五感を刺激するタッチでマッサ-ジをする。洋服を着たままオイルを使わずにマッサージするため、肌の敏感な赤ちゃんでも安心して受けられ、終了後は子育てについての相談や参加者の人たちが交流する時間を設ける予定である。

江南市では、江南市国際交流協会が事業の実施団体となる。開催される場所は、多文化プラザとなる。内容は「子どもと防災」となり、いざという時に困らないよう、子どものいる家庭において普段から何を備えるべきか学ぶ。実際に小児AED(自動体外式除細動器)を使い救命体験を行う。その後、参加者全員で非常食を作り、試食しながら交流する。

知立市では、特定非営利活動法人みらいが事業の実施団体となる。開催される場所は、昭和児童センターとなる。内容は「乳幼児親子教室体験!幼稚園と保育園を知ろう!」となり、地域にある児童センターへ行き乳幼児親子教室を体験する。施設の入り方から一緒に体験をして、地域の子育て支援サービスの活用につなげる。児童センターの先生から、保育園と幼稚園についての話をきき、保育園と幼稚園の違いや申込み費用についてなどの疑問を解消する。

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