このページの所要時間: 約 1分11秒
中国政府が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)は、理事会でコートジボワール・ギニア・チュニジア・ウルグアイの4か国の加盟が理事会で承認されたことを発表した。
加盟が承認された4か国は、それぞれの国内での手続きが完了し、AIIBへの出資金支払いが完了した後に正式に加盟されることとなる。AIIBの副総裁は「今回の加盟は、AIIBでは多国間における協力と高い水準によるガバナンスがあることが反映されたものとなります。私たちは、これらの4カ国がAIIBの発展に貢献することを期待しています。」との旨のコメントを発表している。
この4か国が加盟すると、AIIBの加盟国・地域は97となる。AIIBが2016年に創立された際には加盟国は57か国だったが、現在は日本とアメリカが主導しているアジア開発銀行(ADB)を加盟国数では上回っている。なお、日本とアメリカはAIIBに参加していない。
日本政府は、中国政府がAIIBを通じた融資を実施していることを念頭におき、JICAやADBなどと協力したうえで適正な融資を推し進めている。一方で、日本の元首相の鳩山由紀夫氏は中国メディアの取材にたいして「AIIBには日本はアメリカに遠慮することなく早い段階で参加表明すべきであり、AIIBは繁栄と世界平和の構築などといった一帯一路という政策の潤滑油でもある」との旨の見解を示している。