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ASEAN日本政府代表部は、インドネシア戦略国際問題研究所(CSIS)と共催で、ASEAN50周年記念セミナー「日本の視点から見たASEAN共同体の進展」をインドネシアの首都ジャカルタで7月26日に開催した事を発表した。
インドネシア戦略国際問題研究所(CSIS)は、1971年に設立されたインドネシア初の政策関連のシンクタンクである。この研究所では、インドネシア国内外の社会・経済・国際問題などに関する研究に取り組んでいるため、日本政府との協力の元で今回のセミナーが開催される事となった。
今回のセミナーには、ASEAN外交団やASEAN研究者など約160名が集まった。セミナーの基調講演ではインドネシア国家開発企画庁長官から「ASEAN経済共同体(AEC)が2015年に発足し、域内自由化の対象を物の貿易だけでなくサービス・投資・熟練労働者等にも広げようと尽力している。日本とアセアンの間における経済的な結びつきは既に強固であるが、インフラ開発や製品の品質向上等の面で日本からのさらなる協力を期待したい。」との旨が述べられた。
JICAの理事長からは「日本は『健全な中間層の育成』『域内格差の是正』『ASEAN連結性の推進』『開発資金ギャップ』『中進国の罠への対応』等の課題に全力をあげて協力していきたい。アセアンが、自由で開かれた地域として一体性を維持しつつ、普遍的価値、国際秩序を支える地域共同体へと成長、発展していくことが重要。」との旨が述べられた。