アメリカ追従政策を止め独立した外交政策を行いたいだけだ、フィリピン外相

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画像提供:フィリピン外務省
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フィリピンのヤサイ外相は、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領がアメリカ批判を繰り返している事に対して、我々はアメリカと争いたいわけではなく我々はアメリカ追従政策を解消して独立した外交政策を行っていく必要があるだけだ、との旨の大統領を擁護する考えを発表した。

ヤサイ外相は声明で「ドゥテルテ大統領は、私たちの領土と主権を守るために、外交政策を再調整しようとしています。国内外の脅威に対抗するためには、アメリカ追従政策を解消し、独自の政策を行っていく必要があります。」と切り出した。

アメリカとの関係に関しては「私たちはスペインに400年にもわたり支配されたのち、70年前の1946年にマニラ条約により独立する事が出来ました。しかし、まだ真の独立と自由を手に入れられていなかった私たちは、アメリカの茶色い弟として見えない鎖で繋がれる関係が始まりました。私達は永遠にアメリカに感謝します、数多くの重要なものを得たからです。」とアメリカへの感謝を述べた。

しかし、南シナ海問題を例に挙げ「しかしながら、厳しい現実があります。南シナ海問題は、私達の軍事力だけでは対抗出来ないのです。私達の唯一の同盟国は、国際法に基づいたうえで我々が主権に基づいた行動を行おうとしても、既存の軍事条約や協定などに基づきフィリピン政府に何かあっても必ず守ってくれるという保証を行ってくれなかったのです。」と同盟関係が必ずしも有効に働いていない事を述べた。

これらの現状を受けて「アメリカ政府のアメとムチの政策は、長年続いているものです。この関係をドゥテルテ大統領は解放したいのです。私たちは平和的かつ国際法に基づいたうえで、南シナ海問題を中国政府との二国間協議で解決しようと思います。だからといって、中国や他の国がフィリピンを従属させるような事を私は許すつもりはありません。」と、アメリカ追従政策を止めたからと言って、他国に追従する政策を行うつもりもない事を述べている。

最後にアメリカ政府に対しては「アメリカ政府は私達の嘆願を無視したうえで、私達にとっては優先順位が非常に高い国内問題である麻薬対策などに介入してこようというのでしょうか。」と述べた。

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