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NIQ:アジア太平洋地域のX世代の消費額は2025年末までに4.4兆米ドル、2030年には5.7兆米ドルに増加と予測
- 世界のX世代人口の61%はアジアに居住し(37%は中国)、この地域はCPG、テクノロジー・耐久財、小売業のブランドにとって重要な市場に
- 親や子の世話人と消費者という2つの役割を担うこの人々は「橋渡し世代」であり、特に家族での共同生活が依然として一般的であるアジアではその重要性は高い
- 1人当たり支出の増加:2025年の5000米ドルから2030年には6700米ドルへ
シンガポール--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --消費者インテリジェンスのリーダーであるニールセンIQ(「NIQ」、NYSE:NIQ)は、ワールドデータラボ(WDL)と共同で、X世代がアジア太平洋地域で1兆ドル規模の消費者グループとして台頭しているものの、業界全体にわたるマーケティング戦略において依然として十分に認識されていないことを明らかにしました。


「見えない世代」と呼ばれることの多いX世代(1965~1980年生まれ)は、特にこの地域に広く見られる多世代世帯において、並外れた経済的影響力を持っています。グローバル世代別支出レポート「Xファクター:How Generation X is quietly driving trillions in consumer spending(X世代が静かに何兆ドルもの消費者支出をどのように牽引しているか)」によると、アジア太平洋地域のX世代は2025年末までに推定4.4兆米ドルを支出すると予測されています。この数字は2030年までに5.7兆米ドルに増加すると予想されており、X世代が多世代世帯を支え、生活必需品およびプレミアムカテゴリーの需要を牽引し続けることで、着実な成長が見込まれます。この世代は収入と支出のピークを迎えており、消費財(CPG)およびテクノロジー・耐久財(T&D)カテゴリー全体の成長を牽引しています。
NIQのアジア太平洋地域カスタマーサクセスリーダーであるルーズベルト・デソウザは、「マーケッターはZ世代とミレニアル世代を追いかけるのに忙しい一方、財布の紐を静かに握っているのはX世代なのです。多くのアジアの家庭では、家計を管理し、何を購入するかに影響を及ぼし、子供と高齢の両親の世話もしています。これはブランドにとって無視できない影響力です」と述べています。
X世代が親や子の世話人と消費者という2つの役割を担う状況は、ますます顕著になっています。NIQによる最新の調査によると、アジア太平洋地域のX世代消費者の27%が、今後2~5年で高齢の親族の介護に費やす時間が増えると予想しています。同時に、子供や親族のサポートも行っています。一方、43%は、人生の折り返し地点に過ぎないことを認識しているため、健康とウェルネスへの投資がより重要になっていると回答しています。
戦略的必須要件
今後5年間は、X世代のロイヤルティを獲得するまたとない機会といえます。その後、2030年までにミレニアル世代が主導権を握り、世界におけるX世代の支出シェアは低下し始めます。中国では、2027年までにミレニアル世代がX世代の支出額を追い抜くと予想されています。今行動を起こすブランドは、ブランドイノベーションを推進し、この影響力のある世代の変化する優先順位と期待に継続的に対応することで、X世代の長期的な消費者行動に影響を及ぼすことができます。
NIQアジア太平洋の戦略分析・インサイト担当マネージングディレクターであるテレンス・コレは、「X世代は過渡期の世代ではなく、この地域の現在の利益の中心なのです。彼らは実用的でデジタルに精通しており、大きな影響力を持っています。私たちの分析によると、X世代の消費者行動は安定性と高い期待感の両方を反映しています。アジア太平洋地域で成功を収めたいブランドは、今すぐ行動を起こす必要があります。X世代の意思決定パターンを解読し、ニーズを予測し、有意義なイノベーションを提供することです。この10年はX世代が主役の10年ですが、この人々のロイヤルティと生涯価値を獲得する機会は急速に狭まりつつあります」と述べています。
アジア太平洋地域におけるX世代の原動力
アジア太平洋地域のX世代の消費者は、経済的な自信、ブランドロイヤルティ、そして実用性を備えており、FMCG(日用消費財)およびテクノロジー・耐久財分野において重要な消費者セグメントとなっています。彼らの購買行動は、実店舗での親しみやすさとデジタルの利便性を融合させた、リサーチ、ブランド比較、そしてマルチチャネルでの購買という現実的なアプローチを特徴としています。彼らの支出は計画的かつ意図的であり、これは親世代の介護と子供の養育という責任の重圧を反映しています。彼らは日用品については信頼できるブランドを優先し、特に家族向けの買い物では、品質と価値を提供するプレミアム製品に厳選してアップグレードを行います。また、健康とウェルネスへの関心は高まりつつあり、ビタミン、サプリメント、エイジングケア製品の需要が高まっています。さらに、彼らはバランスの取れたマインドセットでテクノロジー製品を活用し、データプライバシーへの懸念を抱きつつも、便利なAIツールを好んで使用しています。サステナビリティは購買における強い要因であり、多くの人がより環境に配慮した選択肢を求めて小売店を切り替える用意があります。こうした高い購買意欲と価値観に基づく行動により、X世代はアジア太平洋地域のブランドにとって、商業的に活発で、同時に影響力のある世代として位置付けられています。
アジア太平洋市場の特徴
アジア太平洋地域のX世代は、ブランドへの信頼、デジタル技術の習熟度、思慮深い支出といった同じ消費者行動を共有していますが、市場における行動はそれぞれ異なるため、各市場に合わせた戦略を立てることが重要となります。以下の記述は、各国市場の独自性について説明しています。
オーストラリア | オーストラリアのX世代の消費者は、3世代分の家計支出を担っており、ビタミン剤、生卵、フレーバー付きRTD(レディ・トゥ・ドリンク)飲料、チーズ、冷凍ベーカリースナック、エナジードリンク、冷凍パスタ料理、ドッグフード、大型哺乳類用フードなど、多世代のニーズを反映した分野全体での支出を牽引しています。また、ダイエット・栄養補助食品やその他の医薬品などの分野でも、セルフケアへの投資が増加しています。 |
中国 | 世界のX世代の37%が中国生まれとなっていますが、ミレニアル世代は2027年までにこれを追い越す見込みです。中国で最も成長が著しい分野は、自転車・電動自転車、金融サービス手数料、清涼飲料、高齢者・要介護者ケア、航空旅行となっています。 |
インド | X世代は主要な消費層ではないが、依然としてかなりの支出を行っている。ワインと航空旅行が最も成長が著しい分野で、自動車、金融サービス手数料、パーソナルケア向け耐久消費財が続きます。 |
インドネシア | インドネシアのX世代消費者は成人用粉ミルク市場の成長を牽引しており、これは特に手頃な価格と試用が可能な小袋のパッケージによるものです。小袋包装の導入により世帯普及率も上昇しており、健康意識の高まりと便利な栄養摂取への移行を反映しています。 |
日本 | 2030年までに7280億ドル超の支出が見込まれるています。 |
韓国 | 韓国のX世代は高齢化に伴う健康ニーズを優先しており、関節・骨関連製品のオンライン販売が大幅に伸びています。特筆すべきは、関節サポート用コンドロイチン(前年比49%増/2024年4月移動年間合計)と骨健康用MBP(ミルクベースのプロテイン、前年比10%増/2024年4月移動年間合計)の販売増加が挙げられる。認知機能向上製品(例:ホスファチジルセリン:前年比168%増/2024年4月移動年間合計)も注目を集めており、X世代の健康に関する消費における洗練化と多様化を反映しています。 |
シンガポール | 2025年の1人当たりの支出は2万7500米ドル、2030年までに3万3500米ドルへと増加する見込みです。 |
タイ | 2025年末までの支出額は804億米ドル以上、2030年までに942億米ドル以上へと増加すると予測されています。 |
Xファクターについて
Xファクター:How Generation X is quietly driving trillions in consumer spending(X世代が静かに何兆ドルもの消費者支出をどのように牽引しているか)は、NIQとワールドデータラボ(WDL)の独自データ(WDLの消費者支出予測を含む)に基づき、X世代の消費者行動と支出トレンドに関する世界規模での分析を提供してす。本レポートは、ブランドや小売業者にとって、今後10年間がなぜX世代のロイヤルティと生涯価値を獲得するまたとない機会となるかを明らかにしています。レポートの無料コピーをダウンロードしてください。
NIQについて
ニールセンIQ(NIQ)は、消費者購買行動に関する最も包括的な理解を提供し、新たな成長経路を明らかにする、業界大手の消費者インテリジェンス企業です。グローバルなリーチは90か国以上に及び、世界の人口の約85%と、7兆2,000億ドルを超える世界の消費者支出をカバーしています。NIQは、包括的な小売の分析と消費者インサイト(最先端のプラットフォームによる高度な分析機能により提供)により、Full View™を実現します。
さらなる情報については、 www.niq.com をご覧ください。
ワールドデータラボについて
ワールドデータラボ(WDL)は、独自の最先端データを用いて、2034年までの消費者の動向、消費支出、人口動態の変化、SDGs達成に向けた進捗状況を定量化・予測します。WDLは、ネイチャー誌に掲載された独自の高度なデータサイエンスアプローチに基づき、180か国、6,000以上の都市における、あらゆる層のデータ分析で比類なき正確性、鮮度、一貫性によるアプローチを特徴としています。
詳細情報や疑問な点については、https://worlddatalab.comをご覧いただくか、insights@worlddatalab.comまでお問い合わせください。
将来予測に関する記述
本プレスリリースには、予想される消費者行動、市場動向、業界の進展に関する将来予測に関する記述が含まれている場合があります。これらの記述は、入手可能なデータ、過去の傾向、さまざまな前提に基づく現在の期待や予測を反映しています。「予想する」「見込む」「推計する」「信じる」「予測する」といった用語は、そのような将来予測に関する記述を特定するために用いられています。これらの記述は、将来の結果を保証するものではなく、消費者の嗜好、経済状況、技術の進歩、競争環境などを含む不確実性に左右される性質を持っています。実際の結果は、これらの記述に明示または黙示された内容と大きく異なる可能性があります。当社は、信頼できるデータと確かな方法論に基づいてインサイトを提供するよう努めていますが、適用法で義務付けられる場合を除き、将来予測に関する記述を今後の事象や状況に合わせて更新する義務を負うものではありません。
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