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APAC全域の80%以上の組織が不正行為の対処に人工知能(AI)を活用している実態が最新のレポートで明らかに
- 不正対策でAPAC地域の銀行と決済サービス事業者に進捗はあったものの、依然として課題が残る実態がFeedzaiおよびChartisの最新レポートで明らかに
- 『アジア太平洋地域における詐欺対策:銀行および決済事業者の担当者を対象としたアンケート調査』で、同地域の金融機関が詐欺を検知・防止するために取っている戦略について分析
- 進歩はあったものの、詐欺の性質の変化に合わせて対応する能力に自信があるとした回答者はわずか6%にとどまり、APAC地域では詐欺がますます大きな課題となっていることが判明
シンガポール--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --金融リスクマネジメントを対象とした世界初のRiskOpsプラットフォームであるFeedzaiと、リスクテクノロジーのリサーチおよびインサイトで業界をリードするChartis Researchは、APAC地域における金融関連事業者の不正への対応について調査した共同レポートを公表しました。
世界的な不正との闘いの先頭に立つFeedzaiとChartisの共同レポート『アジア太平洋地域における詐欺対策:銀行および決済事業者の担当者を対象としたアンケート調査』は、シンガポール・フィンテック・フェスティバル(Singapore FinTech Festival)で発表される予定で、これは「国際詐欺啓発週間」とも重なります。このレポートは、オーストラリア、マレーシア、フィリピン、タイ、シンガポールの48の銀行と27の決済サービス事業者(PSP)の金融犯罪担当者を対象に調査したもので、今回の調査の対象となった組織の10社に9社以上(97%)が何らかの形で意識向上プログラムを実施しており、詐欺への対処に進歩があったことが分かりました。
その他の改善点としては、詐欺に対する社内タッチポイントの向上も挙げられており、調査対象となった企業の3分の2が、詐欺を識別するための定期的な説明や研修、テクノロジーの利用の改善など、定期的なタッチポイントを設けていることが分かりました。また、現在80%以上の組織が何らかの形で人工知能(AI)を利用して不正を検知しています。AIを活用した不正評価では機械学習(ML)アルゴリズムも利用して、過去の不正データを分析し、不正行為の兆候である可能性のあるパターンや異常を特定します。
一方で、不正や詐欺がより巧妙になるにつれて、詐欺がこの地域における課題と懸念を増大させていることも同レポートは明らかにしています。不正や詐欺の最大の影響として挙げられたのは、ランニングコストの増加でした。オーストラリアの回答者は、不正検知による最大の影響としてランニングコストの増加を挙げる傾向が最も高く(回答者の67%)、一方でシンガポールの回答者はこの傾向が最も低くなりました(38%)。
包括的な詐欺対策が実施されていると感じている回答者は46%いたものの、大半は自分の会社が類型の変化に十分迅速に適応できているとは感じておらず、適応能力に完全に自信があると答えた回答者はわずか6%でした。PSPは銀行よりも包括的な管理体制を敷いている傾向が高く、PSPの60%が不正検知の管理体制を改善する予定であるのに対し、銀行は39%でした。
回答者の90%近くが今後12か月以内に詐欺の払い戻し規制が導入されると考えており、銀行やPSPではこれに対する準備が必要となります。回答者の30%近くが、詐欺の最大の影響として払い戻しを挙げています。将来的な規制に関する見通しを踏まえると、この懸念の妥当性は増す可能性が大きいと思われます。
Feedzaiの戦略的アカウントディレクターであるトム・クリフォードは次のように述べています。 「銀行や決済サービス事業者は、不正防止に関して明らかに進歩していますが、課題は残っています。不正や詐欺が進化を続け、巧妙になっていくのに応じて、業界はその状況の変化に適応し続けていく必要があります。」
「AIのような先進技術の活用によって、詐欺の検知や予防の能力は確実に向上しています。多くの組織が包括的な管理体制を敷いているとはいえ、企業データを活用し、不正の実態の変化に適応する能力が大きな懸念事項である状況は変わりません。想定されている払い戻し規制の実施が目前に迫っており、銀行や決済サービス事業者は、リアルタイムの詐欺被害軽減に対してより積極的に取り組む必要があります。」
Chartisのリサーチ・ディレクターであるニック・ヴィチェフ氏は次のように話しています。「詐欺はアジア太平洋地域の消費者、各種機関、政府にとって重大な脅威です。ChartisはFeedzaiと協力して、変化が増大しているいくつかの市場における相対的な優先事項、課題、解決策を把握するために調査を実施しました。」
「今回の調査で分かったことは、詐欺の検知と予防という課題は、地域全体にわたる大規模なもので、市場によって異なるということです。ただ、今回調査したすべての市場が、さまざまな方法で詐欺防止に取り組んでいることは朗報です。そして、アジア太平洋地域にはすでに詐欺との闘いで世界をリードしている機関や政府があり、同じ道を歩む可能性のある国々は、そうした先駆者たちから学ぶことができるということも朗報と言えます。」
FeedzaiについてFeedzaiは世界初のRiskOpsプラットフォームで、不正や金融犯罪を阻止するために設計されたAIベースのソリューションの包括的スイートにより人々や決済を保護しています。Feedzaiは、重要リスクとコンプライアンスのプロセスを管理し、数兆ドル規模の取引を保護すると同時に、顧客体験を向上させ、日々の利用者のプライバシーを保護することにおいて、大手金融機関からの信頼を獲得しています。詳細は、feedzai.comをご覧ください。
ChartisについてChartisは、リスクテクノロジーのグローバル市場に関する調査および分析における大手で、RiskやWatersTechnologyなどの市場をリードするブランドを所有するInfopro Digitalの傘下にあります。リスク、コンプライアンス、フィンテックのあらゆる側面に関して独立した調査と助言を行い、銀行、ハイテクベンダー、資産運用会社、保険会社をサポートすることを任務としています。強力な顧客関係と深い技術的専門知識を背景に、金融リスク、トレーディング、信用、金融犯罪、GRC、保険、エネルギーにおける市場動向とベンダーランドスケープをマッピングする独自の能力を有しています。
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Roopa Ramaiya, VP Communications, Feedzai: roopa.ramaiya@feedzai.com
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