ベトナムの支援を受け海自の哨戒機P-3Cが日本に帰国

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在ベトナム日本大使館は、新型コロナウイルスが世界中に大流行する中で、ベトナムのホーチミン・タンソンニャット空港で、防衛省の海上自衛隊哨戒機P-3Cがエンジンの不具合のため離陸を取りやめていたが、ベトナムの国防省、交通運輸省、保健省の支援を受けて無事に整備が完了し、日本に帰国することができたことを発表した。

日本の海上自衛隊は、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処行動のためにアフリカ・ジブチ共和国に哨戒機P―3Cを派遣しているが、今年の1月からはこのP-3C哨戒機を活用して、中東地域における船舶の安全確保のための情報収集活動も実施している。この活動を終えて任務を次の機体に引き継いだP-3C哨戒機がジブチから日本まで飛行するためには途中での給油が必要となり、4月末にジブチを飛び立ったP-3C哨戒機については、新型コロナウイルス感染症が拡大する中にあっても、ベトナムがタンソンニャット空港への寄航と給油を認めてくれていた。

このタンソンニャット空港への寄航は、本来は給油のみの予定であったが、エンジンの不具合のため離陸ができなくなったことから、乗務員19名は航空機の中で待機しなければならなかった。この時に、ベトナムは隊員への配慮から滞在のためのホテルを準備し、急遽入国を許可してくれていた。不具合を起こしたエンジンを調査した結果、エンジンを取り替える必要があることが判明したため、日本から追加の整備員を派遣し、交換用のエンジンを輸送機C-2によって輸送したいことを依頼したところ、ベトナムはいずれの受け入れについても快諾をしてくれた。

そのため、日本国内でPCR検査陰性反応を確認したうえで派遣された整備員は、ベトナム国内での14日間の隔離期間を終え、タンソンニャット空港の職員の支援をもらいながら、エンジンの取替え作業を無事終了し、約2ヶ月後にP-3Cは無事に日本に帰国することができた。

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