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中国外務省は、ロシア石油会社のベトナム部門が南シナ海問題で石油の採掘を開始した事にたいして、この様な行為は地域の安全と平和に影響を及ぼすために、しないように呼び掛けた。
中国外務省で17日に実施された定例記者会見の際に、記者から「ロシアの石油会社であるロスネフチ『Roseneft』のベトナム部門は、中国が主張している南シナ海の地域で掘削をしています。彼らは中国側からの反発を懸念しています。この件に関するコメントを頂けますでしょうか?」との旨の質問が行われた。
この質問に対して外務省の報道官は「中国はこの件に注目しています。私は、国・組織・会社・個人が中国政府の許可なく、中国政府の管轄にある地域で石油・ガスの調査や採掘活動を行う事は出来ない事を再確認しておきたいです。私たちは、関連当事者に対しては、中国の主権と管轄権を真摯に尊重したうえで、両国関係や地域に平和と安定に影響を及ぼす事は何もしない事を推奨します。」との旨の見解を述べた。
ベトナム政府は、中国政府と南シナ海問題における領有権を争っている。ベトナム側がこの地域において石油開発などを実施すると、中国政府からの強硬な反発を受けていた。この中国政府からの批判をかわすために、今回は中国政府と友好関係にあるロシア企業と組んでいるとの見方もされている。