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日本政府は、ベトナムにおける女性の医療環境を改善させるため、ベトナム助産師協会に車両や携帯用超音波装置、自動血液分析装置を整備する支援を実施する事を発表した。
ベトナムのトゥア・ティエン・フエ省の8郡「クアンディエン(Quang Dien)・フーヴァン(Phu Vang)・フォンディエン(Phong Dien)・フオンチャー(Huong Tra)・アールオイ(A Lioi)・フオントゥイ(Huong Thuy)・フーロック(Phu Loc)・ナムドン(Nam Dong)」においては、ベトナム助産師協会が唯一の出張クリニックを行っており、地方の女性と子どもの健康を守る上で極めて重要な役割を果たしていた。しかしながら、出張クリニックで20 年間使用してきた車両は2017 年末で使用不可になり、医療機材の老朽化等で迅速な診断や効果的な治療に影響を及ぼしていた。そのため日本政府は、ベトナムにおける女性の医療環境を改善させるための支援を実施する事を決定した。
この支援は、「トゥア・ティエン・フエ省出張クリニック機材・車両整備計画」として実施される。この地域の少数民族を含む貧困女性に対するリプロダクティブ・ヘルス分野(性と生殖に関する健康)での出張クリニックを行うために、ベトナム助産師協会に車両1 台と携帯用超音波装置と自動血液分析装置の整備を支援する。この支援が実施される事により、地方に住む貧しい女性が出張クリニックによる診察や、母子の健康についての健康教育を受けることが可能となる。