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タイの運輸省は、中国政府と共同で建設する予定であった首都バンコクとタイ東北部を結ぶ高速鉄道計画に関して、計画全てに合意していないが路線の一部を先行して建設する事に中国政府と合意した事を発表した。
タイ政府と中国政府は、中国政府が構想している経済圏「一帯一路」を実現するため、中国とタイを結ぶ高速鉄道を建設する事に合意していた。タイと中国は国境を有していないため、タイとラオスの国境までを結ぶ鉄道を先に建設する事で大筋合意した。しかし、建設費用や金利などの条件について協議したが合意する事が出来なかった。そのためタイ政府は、建設費用を全額タイ政府が負担し、タイの首都バンコクとタイの東北部コーラート(ナコンラチャシマ)を結ぶ個所のみを先行して進める方針を決定していた。
その後も両国は協議を続けており、16日に関係者による協議を実施した結果、契約条件の詳細は今後も詰めていく事として、路線の一部の3.5Kmを先行して着工していく事に合意した。中国政府は建設の技術的支援として、建設に必要となる技術許与とトレーニングなどの研修を提供する予定。中国政府は、低コストでの建設を実現するために、技術許与を惜しまないとしている。