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合成樹脂や合成繊維などの化学製品を製造・販売する東レ株式会社は、タイ王国のバンコク市の膜ろ過水道浄水設備向けに、中空糸限外ろ過(UF)膜トレフィルRを受注したことを12月1日に発表した。この設備は東南アジア最大級となる予定の設備である。
東レが今回受注した案件は、日本の三井物産とタイのチョーカンチャン(Ch.Karnchang)社が主要株主であるタイタップウオーター社が建設・運営するものであり、タイの最大河川のチャオプラヤー川の水を「トレフィル」で処理し、現地のバンコク市民に高品質の水道水を供給するものである。なお、この設備は110,000m3/日の処理規模があり、タイにおける飲料用途向けの大型膜利用型プロジェクトの先駆けとなるものである。
東レは、今後も今回のような大型案件受注を進めるとともに、既に世界トップクラスのシェアを持つ製品においても着実に受注を重ねていき、水資源問題解決に総合膜メーカーとして貢献する事業活動を引き続き推進していく方針であることを表明している。