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タイで8月に発生した爆弾テロに関してタイ警察は捜査を実施していたが、10月19日にタイ警察のチャクティップ長官は「入念な捜査により実行犯の逮捕および容疑者の特定が完了したため、本事件は解決した。」と発表した。しかしながら、国内のメディア・有識者達からはまだ事件は未解決であるとの声も挙がっている。
タイ警察では、8月中旬に首都バンコクの中心部で連続爆弾テロが発生し多数の死傷者が発生した事件の捜査を行っていた。捜査の結果、実行犯を含む2人を逮捕し、事件に関係しているとみられている15人の逮捕状を取った。この15人はまだ逮捕出来ていない状況であるが、警察では十分な捜査をし尽くしたとして、新しい事実が判明しない限りは捜査を再開しない方針となった。
しかしながら、テロの動機や全容が明らかになっていないとして、国内メディアでは警察の対応に批判が集まっている。特にテロの動機が明らかになっておらず、国外強制退去された中国のウイグル族による報復、国内の政治情勢に不満を持つタクシン元首相派の暴発などの様々な説が挙げられているが、確定した事実がない状況である。