シンガポールはAIIBに2.5億ドルの出資を決定

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画像:シンガポール財務省
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中華人民共和国(中国)は、2013年からアジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立を呼び掛け、昨年の2014年10月にAIIB設立の覚書(MOU)に調印し、その後も他国からの参加を呼び掛けていた。シンガポール政府は、AIIBに参加することを早期から表明していたが、6月29日に中国の北京で開催されたAIIBの会議にて締結した協定(AIIB Articles of Agreement:AoA)において、シンガポール政府はAIIBに2.5億ドルの出資を決定したことをシンガポール財務省は発表した。この会議で決定した協定には49の国と1の地域からの参加者が調印した。なお、中国と領有権争いを行っているフィリピンなどは協定への署名を行っていない。

シンガポール政府の発表によると、シンガポール自身が経済成長する際には、世界銀行(IMF)やアジア開発銀行(ADB)などの国際金融機関の支援の恩恵を受けた経験もある。そのため、アジア地域が更なる経済発展を行うために、AIIBを通じてシンガポール政府は支援を行う。また、AIIBを一流の多国間金融機関とするために、全ての創立メンバーと協力していく。AIIBはシンガポールにとっては、新しいビジネスの機会を与えるものであり、この機会を生かしてアジア地域全体での成長を推進していく。

AIIBは2016年までには業務を開始する予定であり、シンガポール政府も早期に業務開始となることを期待している。しかしながらAIIBには、国際金融機関での勤務経験がある人員が、当初予定していたよりも集まっていないことからも、業務開始までにはまだまだ時間がかかりそうである。

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