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りそなグループのりそな銀行は、シンガポールの独立系投資銀行である「SAC Capital Private Limited(SAC)」と資本業務提携にかかる契約を8月25日に締結したことを発表した。
りそな銀行は、日系企業によるASEAN進出を目的とした外国企業の買収は年々増加している中で、シンガポールを中心にカタリストスポンサー業務やIPO支援・M&A助言等の投資銀行業務を展開するSACと提携することとなった。SACは、現地の資本市場に関する専門的な知見と確立されたローカル企業の顧客基盤・豊富な現地ネットワークを有している。この提携により、りそな銀行は第三者割当増資によるSAC株式の15%を、本年度中を目途に取得する予定であり、取得後はりそな銀行の関連会社に該当する予定となっている。
りそなグループでは、シンガポール現地法人りそなマーチャントバンクアジアを中心として、日系企業による東南アジアでのM&Aを支援している。りそなグループとしては、今回のSACとの提携を通じて、SACが有する現地の豊富なネットワークを活用し、顧客に対する最適なビジネスパートナーの選定ならびに買収候補先の紹介を強化することで、顧客のASEANにおける更なる成長をサポートしていく方針である。
なお、りそなグループが有している海外ネットワークは、駐在員事務所は香港と上海とバンコックとホーチミンに有している。現地合弁銀行としてはインドネシアのりそなプルダニア銀行、海外現地法人としてはシンガポールにりそなマーチャントバンクアジア、インドネシアにりそな・インドネシア・ファイナンスを有している。