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京都府に本社を置き分析機器などの製造を手掛ける島津製作所は、シンガポールの販売子会社「島津アジア・パシフィック(SAP)」にイノベーションセンターを設置し、11月17日から稼働を開始させた事を発表した。
シンガポールに設置されるイノベーションセンターは、最先端の現地顧客との共同研究・共同開発を統括するものであり、アジアおよびオセアニア地域の大学や研究機関などから収集した社外の有望な研究成果や結果をもとに共同研究・共同開発を推進して製品化に繋げる役割を担うものとなる。このセンターには従業員7人が所属し、核となる外部の要素技術に合わせて本社の技術者やマーケティング担当者などを交えたプロジェクトチームを作り、製品化を前提とする周辺設計や用途開拓も早い段階から共同で進めていく。
現在は、シンガポール国立大学環境研究所と河川や湖などに含まれるリンや窒素を高感度に検出する環境センサの開発に共同で取り組んでおり、2020年内の製品化を目指している。シンガポールのイノベーションセンターで扱うテーマは、今後随時増やしていくことを計画している。