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日本政府は、フィリピン消防局に対して緊急車両を整備する支援を2014年から実施しているが、新たに消防車や救急車を引き渡した事に伴い引渡式典を開催した事を発表した。
フィリピンでは、消防車や救急車などの緊急車両が大幅に不足しているため、フィリピン全土において緊急車両が不足し、各地の消防署においては必要な数の緊急車両を配置する事が出来ていない状況であった。そのため日本政府は、2013年に大型台風ヨランダにより甚大な被害を受けたフィリピンを支援する活動の一環として、草の根・人間安全保障無償資金協力事業「比消防局に対する緊急車両整備計画」として、消防車などの緊急車両の供与を2014年から実施していた。
今回引き渡しが実施されたのは、2015年度「ビサヤ地方11市町に対する緊急車両整備」分の消防車9台、救急車7台、レスキュー車1台の合計17台となり、2016年度「ミンダナオ地方15市町に対する緊急車両整備計画」分の署名式も同時に行われた。2016年度に供与する分も含めると、合計で約7千万円が供与され、合計で54台の緊急車両が整備される事となる。この支援により、フィリピン消防局の緊急事態に対する活動が強化され、ビサヤ地方とミンダナオ地方の人々の生活環境が改善する事が期待される。