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フィリピン中央銀行は、フィリピンの2015年のインフレ率が1.4%上昇したことを1月5日に発表した。2015年12月の単月では1.5%の上昇となった。
今回の1.4%という数値は、フィリピン政府が事前に目標としていた2-4%を下回る数値となっており、近年では最低の数値となった。11月から12月の単月でのインフレ率の推移は、1.1%から1.5%と上昇しているが、この推移は政府の想定内の推移となった。12月に上昇した理由としては、天候不順などによる食料価格の上昇と、ホリデーシーズンによる食料品および嗜好品などの需要が増加したため、上昇したとみられる。しかしながら、近年では米の輸入が増加していることによるコメ価格の下落も重なったため、インフレ率の大幅な増加とならなかった。
フィリピン中央銀行では、フィリピン国内における物価安定のために今後も経済・金融の状況を注視し、必要な対策を実施していく方針であることを表明している。なお、今回のインフレ率の低さには、経済成長を阻害することになるのではと主張するエコノミストも多く存在する。
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