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フィリピン拘置所管理刑務局(BJMP)は、逮捕された中国人の犯罪組織のボスを奪還しようとした一団を撃退した4人の職員を表彰することを発表した。
拘置所管理刑務局によると、4月7日に、パラニャーケ市で、武装した集団が、中国人リーダーが乗車している刑務局の車がカビテ高速道路の道路を横断する際、車両内にいる中国人を奪還しようとする事件があった。
この事件では、武装集団が刑務局の車の移動を妨害するとともに発砲したが、刑務局の職員は発砲に反撃したため、武装集団は逃走していた。逃走した1台は、木に衝突したことから、徒歩で逃走していたため、特殊武器戦術部隊(SWAT)の支援により逮捕された。逮捕されたのは、フィリピン人と中国人からなる6名の集団であった。これらの者からは、手りゅう弾のレプリカ、米ドル紙幣数枚、実弾入りマグナムリボルバー、カートリッジケース1個、違法薬物などが押収された。なお、中国人リーダーの容疑は、犯罪シンジケートのリーダーとして誘拐、自動車窃盗、恐喝、銃乱射などを行ったこととなる。
刑務局の所長は、今回の逮捕に対して「彼らの迅速な対応は、彼らの勇気、プロフェッショナリズム、真の公共サービスを反映しています」との旨を述べている。また、フィリピン首都圏警察庁は、中国人容疑者の奪回の企てを阻止したパラニャーケ警察とSWATチームを称賛した。なお、この事件では、1名の刑務官が左肩に銃創を負ったことから病院に搬送されたが、他の職員は無傷であるとしている。