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在フィリピン日本国大使館は、日本政府が実施していたフィリピン農家への農作物運搬車整備計画が完了したことにともない、引渡式が6月15日に実施されたことを発表した。
大使館によると、NGOアホン・サ・ヒラップ(ASHI)が支援する野菜農家の多くは、農作物を自力で市場まで輸送する手段を持っておらず、価格交渉力も無いことから、仲介業者に割高な仲介料や輸送料を請求される場合が多くあり、多くの仲介業者は出荷過程において適切な衛生管理や温度管理を行っていないことによる品質劣化やフードロスの発生も課題となっていたとしている。
日本政府は、この課題を解決させるため、リサール州ピリリャ町において、令和3度草の根・人間の安全保障無償資金協力事業「ラグナ州、リサール州、アンティーケ州における小農民のための農作物運搬車整備計画」を実施していた。この支援では、90,231米ドル(約974万円)をASHIに供与し、同団体が支援するラグナ州、リサール州、アンティーケ州の小規模農家クラスター向けに、農作物の運搬用冷蔵車3台を整備した。
開催された式典には、二等書記官が出席し、被供与団体であるNGOのASHIの代表及び関係者、地域の小規模農家代表者が出席した。