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在フィリピン日本大使館は、フィリピンの北イロコス州における、にんにくのバリューチェーン構築を支援することを発表した。
フィリピンでは、ニンニクの国内需要を満たすことができず、輸入に大きく頼っており、農家の収入に影響を及ぼしているため、ニンニク農家は他の農作物の作付けに転換するなど、国内のニンニク生産は減少し続けていた。北イロコス州は、国内のニンニク生産の60%を占める一大産地であり、2019年からはJICAは、日本のニンニク生産技術の北イロコス州への適用可能性の調査を実施し、同年に「(株)たから」は、マリアノ・マルコス国立大学が黒ニンニク生産の商業化に向けた国内最初の機関となることに向けて、同大学に対して黒ニンニク加工機械を寄付していた。
今回は、JICAはフィリピンにおける黒ニンニクのバリューチェーン構築に向けたビジネス化実証事業を開始し、「(株)たから」及びマリアノ・マルコス国立大学が事業を実施することとなった。バタック市内の大学キャンパス内及び北イロコス州の他の3市に実証圃場が設けられ、この地点で既存の黒ニンニク生産の更なる開発や改善及び市場開発等の様々な活動が実施される。