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三菱商事株式会社は、フィリピン共和国運輸省から、南北通勤鉄道延伸向け鉄道システム一式の納入を受注し、3月3日に契約締結したことを発表した。
この事業は、急激な経済成長と人口急増を伴うマニラ首都圏及びその近郊の移動需要に対応し、深刻な交通渋滞の改善に寄与することが期待されるもので、フィリピン政府による大規模インフラ整備計画「ビルド・ベター・モア(Build Better More)」の中核事業に位置付けられている。三菱商事が受注した鉄道システムは、北方はマロロスからパンパンガ州クラーク国際空港までの51km、南方はツツバンからラグナ州カランバまでの55km、総計約110kmに及ぶ区間の整備を対象としている。
また、このプロジェクトでは、日本政府により国際協力機構(JICA)を通じて本邦技術活用条件(STEP)を適用した円借款が供与されており、安全かつ正確で信頼性の高い鉄道システムの提供に繋がるものとなる。三菱商事としては、マニラ首都圏及びその近郊における南北通勤鉄道の延伸区間向けに鉄道システム一式(軌道、信号・通信設備、受配電設備、電車線、自動改札機、ホームドア等)を設計・製造・据付し、フィリピン運輸省に納入する。契約金額は約2,600億円となる。