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フィリピン政府は、フィリピン共産党の軍事部門が、嘘と欺瞞により未成年者を兵士に駆り出したことは、子どもの人権と国際人道法を不当に侵害しているとして、強く批判する旨の見解を示した。
フィリピン政府の発表によると、9月9日と10日に発生した、フィリピン国軍とフィリピン共産党(CPP)の軍事部門との間における軍事衝突で、1人が死亡し、2人の未成年者を含む4人が逮捕され、8丁の銃器が押収された。この、逮捕された4人のうち、15歳と17歳を名乗る未成年が含まれており、8日に発生した武力衝突の際には、3人の未成年が含まれていたことも明らかになった。
これらの事態を受けて、フィリピン政府は、フィリピン共産党らを、子どもの人権と国際人道法を不当に侵害していると批判した。そのうえで、「フィリピン共産党と国家民主戦線(NPA-NDF)が、推進する無意味なイデオロギーにより、未成年者の人権と命が失われてしまい、遺憾に思います。これらの未成年者たちは、政府に対しての反対者であったとしても、彼らが共産党の欺瞞の犠牲者でもあることを否定することはできません。未成年者たちは、フィリピン共産党らの嘘と欺瞞の犠牲者です」との見解を示した。