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フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、昨年5月に地上波の放送免許の更新が行われずに停波されているフィリピンの放送局の大手ABS-CBNの免許更新に関して、ABS-CBNに放送免許を与えるのは無駄であり、この更新はゴミのかけらのようなものであるとも発言した。
フィリピンの放送大手ABS-CBNは、昨年の5月に国家電気通信委員会(NTC)からの地上波の放送免許の更新が行われず、地上波の事業を停止していた。その後に実施された政府の委員会では、ABS-CBN名誉会長の二重国籍疑惑、外国人所有権の制限違反の疑惑、労働・税務違反の報告、その他のフランチャイズの条件違反など、いくつかの問題が確認されたことを理由に、ABS-CBNに放送免許を与えることを認めていなかった。今年に入り、ソット議長がABS-CBNにあらたに25年間の放送免許を与える法案を提出したことなどの理由により、ドゥテルテ大統領がこの件に関する見解を示した。
ドゥテルテ大統領は、ABS-CBNに対して放送免許を無条件に与える理由はないと明言した。大統領によると、ABS-CBNは人々を楽しませ、子供たちを幸せにしてきており、個人としてはその点に関しては何の問題もないと思っているが、現時点では契約がないために再交渉しているだけであるとしている。しかし、この更新は無駄でもあり、ゴミのかららのようなものでもあるとも述べている。また、ABS-CBNの経営はフィリピンで有名なロペス家が関与しており、国有フィリピン開発銀行などとの間において、資産を高く売却した後に安く買い戻したことなどの不正疑惑があり、この問題を強く批判するとともに、放送禁止用語の言葉を添えながらお前を潰してやると強く批判している。