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日本の岸防衛大臣とフィリピンのロレンザーナ防大臣は、日比防衛相テレビ会談を10月23日に実施した。
会談では、両大臣は東シナ海・南シナ海を含む地域情勢について意見交換を実施し、最近の東シナ海、南シナ海において生じている事象も踏まえ、力を背景とした一方的な現状変更の試み、緊張を高めるいかなる行為にも強く反対することを共有し、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序が重要であるという考えを再確認した。また、両大臣は、二国間の防衛協力・交流などについても意見交換を行った。岸大臣からは、警戒管制レーダーの移転に関する契約が成立したことを歓迎する旨述べたほか、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、災害派遣活動における感染予防策に関する知見や教訓の共有をはじめとする感染症対策分野においても防衛協力を推進していきたい旨を述べた。
10月27日に実施された防衛大臣記者会見の際に岸防衛大臣は、日比防衛相テレビ会談が実施されたことを報告するとともに「会談において、ロレンザーナ国防大臣から、近く私をフィリピンへ招待したい旨の提案がありました。私から、状況を踏まえ適切な時期に実現したい旨述べました。日フィリピン防衛当局間では、今後も緊密なコミュニケーションを継続するとともに、『自由で開かれたインド太平洋』の維持・強化に向けて、防衛協力・交流を引き続き強化してまいりたいと考えております」との旨を述べている。