三菱電機の警戒管制レーダーをフィリピン納入、防衛装備品・技術移転協定

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画像提供:外務省(今年の一月に実施された日・フィリピン外相会談の様子)
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フィリピンの国防省と三菱電機株式会社との間で、三菱電機製の警戒管制レーダーの4基を納入する契約が成立した。この契約は、日・フィリピン防衛装備品・技術移転協定に基づくフィリピンの警戒・監視能力向上に係る協力として実施されるものである。

日本政府では、平成28年に「防衛装備品及び技術の移転に関する日本国政府とフィリピン共和国政府との間の協定」に基づき、海上自衛隊練習機TC-90並びにTC-90に関係する器材及び技術情報のフィリピンへ移転することを決定していた。TC-90は、海上自衛隊練習機であり、気象条件の制約のため、目視に頼ることなく航空機の姿勢、高度、位置及び進路の測定を計器のみに依存して行う、「計器飛行」の教育に使用されている。

今回は、この協定に基づいて実施される移転案件であり、日本から海外への完成装備品の移転としては初となる移転案件である。なお、今年の1月にフィリピン・マニラで行われた日・フィリピン外相会談では、両国の安全保障分野における協力を更に強化していくことが合意されており、今回の移転案件により日本の戦略的パートナーであるフィリピンとの安全保障・防衛協力が推進されることが期待される。

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