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フィリピン政府は、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領を殺すことができる人には5千万ペソの報酬を与えるとの旨をツイッターに投稿した25歳の公立学校の教師を逮捕したことを発表した。
25歳の公立学校の教師は、ドゥテルテ大統領を殺すことができる人には5千万ペソの報酬を与えるとの旨をツイッターに投稿した。その後に教師は、投稿したツイートを削除してアカウントも削除したとされているが、一部の市民が投稿のスクリーンショットを撮っていた。政府当局は、この投稿は国家安全保障にかかわる問題として捜査を開始し、市民が撮っていた画像などの情報も参考として、11日に教師を特定して逮捕した。
逮捕された教師は、逮捕された後に車で連行される最中から、自身の犯行を認め、自身の投稿に注目して欲しくて、影響力が欲しくて行っただけの行動だとして大統領に深く謝罪し、自分が行った行動を深く後悔しているとし、涙を流して反省している。また、多くの人が投稿をリツイートされているにも関わらずに、自身の投稿がリツイートされないために不満を持っていたため、行った行動でもあったとの旨も述べている。現地メディアによると、今回の行動はインフルエンサーになりたいために行った行動ではないかと分析している。
政府当局では、この行動は犯罪を扇動するものでもあるとして、サイバー犯罪防止法と、公務員の行動規範・倫理基準などに違反したとして司法省に起訴されるだろうとの見解を示した。また、逮捕された人の権利は弁護士の権利も含めて常に尊重されるとの前置きをしたうえで、『人が悪意を持って他人を傷つけた場合には、謝罪は刑事責任を消滅させる根拠の一つではなく、ただ申し訳ないと言っただけで、それだけでその罪から逃げることはできません』との見解も示した。