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在フィリピン日本大使館は、ASEAN+3緊急米備蓄・日本拠出米をフィリピンの台風被災者へ配布することにともない、記念式典が北イロコス州バカラ町で開催されたことを発表した。
ASEAN+3緊急米備蓄(APTERR)とは、東アジア地域のASEAN10カ国と日本・中国・韓国における食料安全保障の強化と貧困の撲滅を目的とし、平成14年のASEAN+3農林大臣会合における決定を受けて、大規模災害等の緊急事態に備えるために設けられた米の備蓄制度である。このAPTERRに基づき日本からは、昨年にマラウィ周辺の避難者支援として225トンの米を拠出しており、今回は日本から560トンの米が拠出されることにともない、配布式典が開催されることとなった。
開催された配布式典には、在フィリピン日本大使館からは経済公使と書記官が出席し、フィリピン側からはダンサル比国家食糧庁長官、パモナグ社会福祉開発省次官、シンファリーAPTERR事務局長にくわえて、今年8月に北部ルソン島を襲った台風11号(イネン)と台風12号(ジェニー)による被災者約400名が出席した。