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在フィリピン日本大使館は、日本政府がフィリピン消防局に対して緊急車両を整備することに伴い、記念式典が開催されたことを発表した。
フィリピン消防局では、人命救助および消火活動に必要な緊急車両が不足しているため、国内全土の消防署に必要な数の緊急車両を配置することが困難な状況となっていた。そのため日本政府は、フィリピン消防局の救助・消火活動の強化を目的として、草の根・人間の安全保障無償資金協力事業として、緊急車両を供与する支援を実施することを決定していた。
2014年度は「台風ヨランダ被災地向け緊急車両整備計画」として消防車17台・救急車3台の合計20台、2015年度は「ビサヤ地方11市町に対する緊急車両整備計画」として消防車9台・救急車7台・レスキュー車1台の合計17台、2016年度は「ミンダナオ地方15市町に対する緊急車両整備計画」として救急車14台・消防車2台・レスキュー車1台の合計17台、2017年度は「ルソン地方20市町に対する緊急車両整備計画」として救急車14台・ポンプ車6台・レスキュー車2台の合計22台、をそれぞれ許与する計画を立てていた。
今回は、2017年度分の計画の引渡式が実施されることとなった。式典には、ア二ョ内務自治大臣、バニアゴ消防局長、車両配置先のルソンの20市町長、約350名の消防隊員などの関係者が出席した。この供与の支援により、フィリピン消防局の緊急事態に対する活動が強化され、ルソン地方のおよそ300万人が裨益することが期待される。