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在フィリピン日本大使館は、フィリピンのミンダナオ紛争影響地域における支援として実施していた農道整備が完了した事にともない、引き渡し式典を開催した事を発表した。
フィリピンの紛争影響地域と呼ばれるミンダナオ島の南西部においては、40年以上にわたる紛争の影響もあって十分なインフラ整備が実施されておらず、フィリピン国内でも最も貧困率が高い地域の一つとなっている。この地域の主要な産業である農業に関しては、自動車の通行に支障のある道路が多く農村から市場までのアクセスが制限されていた。そのため日本政府は、農道を整備する支援を実施する事を決定した。
この支援は、無償資金協力「ミンダナオ紛争影響地域におけるコミュニティ開発計画」として実施された。ラナオ・デル・スール州ブンバランと北コタバト州アラマダとマギンダナオ州ダトゥ・パグラスにおける農道と橋梁が整備された事により、今後は整備された農道を活用して車両の通年交通の確保を通じた農業開発の促進が期待されている。