日系プラスチック製造・販売企業のフィリピン展開を支援

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日本政府が出資している株式会社国際協力銀行(JBIC)は、大宝工業株式会社のフィリピンでのプラスチック製品の製造・販売事業の展開を支援するために、株式会社三菱東京UFJ銀行と株式会社三井住友銀行との協調融資を実施する事を発表した。

大宝工業は、射出成型や加工技術を基盤として家電やOA機器・映像・音響機器・自動車等に使用されるプラスチック部品等の製造・販売を行っている1937年創業の中小企業である。1998年には、アジア諸国向けOA機器等の輸出拠点としての役割が高まったフィリピンで、現地法人「DAIHO (PHILS.), INC」を設立していた。大宝工業では、アジアにおけるOA機器の需要が高まっている事を背景として、フィリピンでの生産体制の強化を企図していた。

JBICでは、この大宝工業のフィリピン展開を評価した事から、「海外展開支援融資ファシリティ」の一環として融資を実施する事を決定した。今回の融資は、フィリピン現地法人が現地で行うプラスチック製品の生産設備の増設に充てられる。JBICは、今後も日本の公的金融機関として、日本の中堅・中小企業等の海外事業展開を金融面から支援していく方針である事を表明している。

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