JICAがフィリピン首都圏上水道事業に融資

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画像提供:JICA
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JICA(国際協力機構)は、日本政府が推し進めている「質の高いインフラパートナーシップ」のフォローアップ活動の一環として、フィリピンで上下水道事業を実施している現地法人「マニラッド(Maynilad Water Services, Inc.)」に対する融資を実施する事を発表した。

マニラッド社は、マニラ首都圏西地区においてマニラ首都圏上下水道供給公社との間のコンセッション契約に基づき上下水道事業を実施している大手水道社である。マニラッド社には日本の総合商社である丸紅株式会社も出資参画している。マニラッド社が事業展開している地域は約985万人の人口を抱えており、今後も人口が増加する見込みである事からも水の需要拡大が見込まれている。そのため、上水道サービスの拡大や質の向上等による効率的な水供給の実現が重要となっていた。そのためJICAは、配水管の更新・メーター配水制御システムの調達等の無収水対策事業に必要な資金をマニラッド社に融資する事を決定した。

今回の融資「マニラ首都圏西地区上水道無収水対策事業」は、マニラッド社に資本参加している丸紅等の提案に基づく協力準備調査の実施を通じ、JICAが事業計画策定段階から協力して案件形成を進めてきたものとなる。JICA海外投融資では、初の現地通貨建融資としてフィリピンペソ建融資を含む案件となる。なお、上水道拡張事業に関しては、三菱東京UFJ銀行およびみずほ銀行が必要な資金をマニラッド社に融資している。

JICAは、今後も民間企業と連携強化をしつつ開発途上国の経済社会開発に積極的に取り組んでいく方針である事を表明している。

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